いかさま師
いかさま師
通常価格:¥8,800~¥13,200
税込
商品コード: car1l100~car1s500
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオはバロック期のイタリアの画家。
カラヴァッジオ村の生まれ。一般には単にカラヴァッジオの通称で知られる。
初期の傑作『いかさま師』で枢機卿フランチェスコ・マリア・デル・モンテの後援を受けることになったカラヴァッジオはルネサンス美術の研究に励み、映像のように写実的な人物、光と影の明暗をはっきりと描き分ける手法を確立。バロック絵画の様式に多大な影響を与えた。
このドラマティックな作風は大きな評判を呼び、カラヴァッジオの元には依頼が殺到した。画家としてのキャリアに比べて私生活は順風満帆なものではなく、あちこちで口論や喧嘩に明け暮れ、乱闘の末に殺人まで犯してしまいローマから逃亡することとなるなど癖の強い人物だった。
「バロック美術」とは?
バロック美術は1600年代〜1700年代初頭までの間に発展した美術様式です。
「バロック」とは「ゆがんだ真珠」を意味し、もともとはそれまでヨーロッパで高まった「ルネサンス様式」から派生したものとして、批判的な意味で使われていた言葉でした。
イタリア・フィレンツェから始まったルネサンスは、均衡の取れた優美さが特徴でした。
しかし、当時のカトリック教会への反発や、後期ルネサンスの画家・ミケランジェロの肉体を強調した作風を経て、時代はダイナミックな動きや明暗の強調、臨場感のある「バロック」様式へシフトしていきます。
バロックに入ると宗教や神話を題材にした絵画だけでなく、それまでは描かれてこなかった風景画、風俗画、静物画、一般市民の肖像画も登場するようになります。
バロックはイタリアからオランダ、スペイン、ベルギーへと広がり、ベラスケスやカラヴァッジョ、ルーベンスといった画家のほか、ベルニーニやボッロミーニといった建築家も生み出しました。