ギュスターヴ・クールベは19世紀に活躍したフランスの画家。写実主義(レアリスム)運動を率いたことで知られる。
代表作とされている『オルナンの埋葬』は発表当時さんざんな評価を受けた。
1855年、万国博覧会で『画家のアトリエ』と『オルナンの埋葬』の展示を拒否されたクールベは博覧会場のすぐ近くに私費で小屋を建て美術史上初めてといわれる自作だけを並べた「個展」を開催した。
クールベが個展の目録に記した文章は後にレアリスム宣言と呼ばれることになる。
古典主義やロマン主義的な作風とは対照をなし、見たものを美化せずありのまま描く写実主義は、後の印象派やキュビズムへ多大な影響を与えた。